短日や壁画となって並ぶ影
いさな 夜より深き淵より昇る
あかるいね 肋骨に文旦入れた
ライトハウスまわるおりる冬のてふ
薄明や幽かに吐いた息 白し
寒月や靴音ひびく跨線橋
冬蜂や まるまっていくチョコレート
花の名をひとつわするる小夜時雨
冬薔薇カラシニコフととりかえて
トーストにジャムぬりたくる漱石忌
隙間風 助手席で目を閉じている
ピラカンサまどろんでいる石油王
真昼からまどろんでいる秋の雨
ざふすゐをくらがりで煮る台所
いさな 夜より深き淵より昇る
あかるいね 肋骨に文旦入れた
ライトハウスまわるおりる冬のてふ
薄明や幽かに吐いた息 白し
寒月や靴音ひびく跨線橋
冬蜂や まるまっていくチョコレート
花の名をひとつわするる小夜時雨
冬薔薇カラシニコフととりかえて
トーストにジャムぬりたくる漱石忌
隙間風 助手席で目を閉じている
ピラカンサまどろんでいる石油王
真昼からまどろんでいる秋の雨
ざふすゐをくらがりで煮る台所