【詩歌】
- 2024-12-29 00:16:32短歌2024(抜粋)終わらない夏をおさめた箱を焼き、自由になった冬の寒さよ 朝がくる街の路上でたちすくむ「今日」という日を何も知らない 体温をなくした僕はふりそそぐ月のひかりのつめたさを知る 水底へ沈んでいったき ...
- 2024-12-28 23:59:21俳句2024短日や壁画となって並ぶ影 いさな 夜より深き淵より昇る あかるいね 肋骨に文旦入れた ライトハウスまわるおりる冬のてふ 薄明や幽かに吐いた息 白し 寒月や靴音ひびく跨線橋 冬蜂や まるまっ ...
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【小説】
- 2025-04-13 20:39:05めさむる街 【都市の心臓部】 データは流れ、流れは止まることなく、ひたすら続く。 ひとときの遅延も許されない。 私はそれを知っている。全てのデータは一瞬たりとも欠けることなく流れ続ける。 人々は気づかないだろ ...
- 2025-01-23 22:36:38★懐かしい恐怖繰り返す悪夢は、頭の中の腫瘍のせいだった。 腫瘍の中には「弟」が居た。 摘出手術の前夜、誰かの泣き声で目が覚めた。 ――こわいよ、でたくないよ、こわいよ 僕と同じ顔、同じ声の子供だ。思わずその震える ...
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